天体観測を始めるにあたって、基本的なステップをご紹介します。機材がなくても始められる方法から、本格的な観測まで、段階的にステップアップしていきましょう。
光害の少ない場所を選びましょう。都市部から離れるほど、より多くの星が見えます。天気予報と月齢も確認しましょう。
観測前は20〜30分間暗い場所に目を慣らしましょう。スマートフォンの画面は最小輝度に設定し、赤色ライトを使用するのがおすすめです。
まずは季節の主要な星座から覚えましょう。北極星を基準にすると方位がわかります。星座早見盤やアプリを活用すると便利です。
最初の機材は双眼鏡がおすすめです。7×50や10×50の双眼鏡なら、月のクレーターや星団、惑星の色まで楽しめます。
目的と予算に合わせた最適な機材を選ぶことで、天体観測の楽しみが大きく広がります。
天体観測の入門に最適な機材。手軽に持ち運べ、両目で見られるため自然な見え方ができます。
本格的な天体観測のための機材。惑星の表面模様や遠方の銀河まで観測できます。
天体写真撮影のための機材。ミラーレスカメラに広角レンズを組み合わせることで美しい星景写真が撮れます。
スマートフォンアプリや天文ソフトウェアを活用することで、観測計画が格段に立てやすくなります。
2026年の主要な天文イベントをまとめました。見逃せない天体ショーを事前にチェックしましょう。
| 月 | 主要イベント | 惑星・天体 | 流星群・特別現象 | 観測難易度 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 土星合 火星が衝に近づく |
金星(明け方) 木星(夕方) |
しぶんぎ座流星群 1月3〜4日 ピーク |
★★★☆☆ 初級 |
| 2月 | 火星最接近 最大光度−1.2等 |
火星(南天) 金星(夕方) |
月と金星の接近 2月22日 |
★★★★☆ 中級 |
| 3月 | 木星衝 最大光度−2.5等 |
木星(終夜可視) 土星(明け方) |
半影月食 3月14日 |
★★★★★ 要望遠鏡 |
| 4月 | スーパームーン 今年最大の満月 |
木星(夕方) 水星(夕方) |
こと座流星群 4月22〜23日 |
★★☆☆☆ 裸眼OK |
| 5月 | 水星東方最大離角 日没後に好条件 |
水星(夕方) 土星(明け方) |
みずがめ座流星群 5月6〜7日 ピーク |
★★★☆☆ 初級 |
| 6月 | 土星衝 環の傾き15度 |
土星(終夜可視) 火星(夕方) |
夏至・最短夜 6月21日 |
★★★★☆ 中級 |
| 7月 | 天の川最美期 いて座方向が最良 |
土星(夕方) 木星(明け方) |
月と土星の接近 7月5日 |
★★★☆☆ 暗い場所必須 |
| 8月 | 皆既月食 全国で観測可能 |
木星(夕方) 火星(夜半) |
ペルセウス座流星群 8月12〜13日 ピーク |
★★☆☆☆ 裸眼OK・必見 |
| 9月 | 木星衝 最大光度−2.9等 |
木星(終夜) 海王星(衝) |
秋分・昼夜均等 9月23日 |
★★★★★ 望遠鏡推奨 |
| 10月 | 火星・木星大接近 離角0.3度 |
火星・木星(夜半) 天王星(衝) |
オリオン座流星群 10月21〜22日 |
★★★☆☆ 初中級 |
| 11月 | 金環日食 北海道〜東北で観測 |
金星(明け方) 木星(夕方) |
しし座流星群 11月17〜18日 |
★★★★☆ 要遮光フィルター |
| 12月 | 金星最大光度 明け方に輝く |
金星(明け方) 土星(夕方) |
ふたご座流星群 12月13〜14日 最多 |
★★☆☆☆ 裸眼OK・年間最多 |
日本各地の光害が少なく、条件に優れた天体観測スポットをご紹介します。
より質の高い天体観測・撮影のためのプロフェッショナルなアドバイスをご紹介します。
光害マップ(Light Pollution Map)を活用して観測地を事前に確認しましょう。ボルトル等級7以下の場所を選ぶと天の川が肉眼で見えます。遮光カーテンや目隠しも有効です。
星を点像に収めるには、焦点距離(mm)に基づく「500ルール」を活用。ISO3200〜6400、絞りF2.8〜4、シャッタースピード15〜30秒が基本設定です。赤道儀使用でさらに高品質な写真が撮れます。
スマートフォンアプリの「星座早見盤」機能を使えば、空にかざすだけで星座名が表示されます。ただし夜間は画面輝度を最小にし、赤色フィルターモードを使用することで暗順応を維持できます。
新月前後3日間が最も暗い夜空になります。満月時は月明かりで多くの星が見えにくくなりますが、月自体の観測や月面撮影には絶好の機会です。月齢カレンダーを事前にチェックしましょう。
山間部や夜間は予想以上に冷え込みます。防寒着、ホッカイロ、折りたたみ椅子、赤色ライト(懐中電灯に赤いセロファンを貼るだけでOK)を用意しましょう。雨具も必携です。
ダーク補正・フラット補正を行うことでノイズを大幅に削減できます。Lightroom、Photoshop、Sequatorなどのソフトで複数枚をスタック(コンポジット)すると、さらに高品質な仕上がりになります。
今月の特別観測情報
5月6日 みずがめ座流星群がピークを迎えます